窓のリフォーム:断熱窓補助金の見積もり例
前回の記事「窓の結露、部屋が寒い、光熱費を下げたい人に朗報!上限200万円のリフォーム補助金がスタート」に続き、今回の記事では、国土交通省、経済産業省、環境省3省合同の補助金について施工費込みの、実際のお住いの見積もりで見てみましょう。
補助率が一番高い!サッシのリフォーム
今回は、補助率が一番高い、サッシのリフォームの見積もり例をご紹介します。
4LDK住宅の1階部分(一部を除く)を2重窓にした場合のシミュレーションです。
LDKと1階居室を寝室として使用、夜中のヒートショックを防ぐためにトイレの窓も追加しました。窓は、YKKapのプラマードⅡ 複層Low-Eガラス、アルゴンガス入り、2枚引き違い窓を使用します。
数量 | 窓の材料費 | 小計 | 施工費 | 小計 | 補助金額 | 小計 | |
掃き出し窓大 | 2 | 96,800 × 2 | 193,600 | 14,000 × 2 | 28,000 | 69,000 × 2 | 138,000 |
窓小(腰窓) | 2 | 52,300 × 2 | 104,600 | 12,000 × 2 | 24,000 | 36,000 × 2 | 72,000 |
窓小(キッチン前) | 1 | 42,200 x 1 | 42,200 | 12,000 × 1 | 12,000 | 36,000 × 1 | 36,000 |
窓小(トイレ) | 1 | 29,000 x 1 | 29,000 | 10,000 x 1 | 10,000 | 36,000 × 1 | 36,000 |
計 | 369,400 | 74,000 | 282,000 |
窓リフォーム合計額 | 443,400 |
消費税 | 44,340 |
合計 | 487,740 |
補助額 | -282,000 |
ご負担額計 | 205,740 |
このように、補助率約58%、費用の半分以上を補助金で賄いながら、結露、寒さ、熱さ、防音などの対策をすることができるのです。
壁を壊さず交換できるカバー工法の高断熱窓のリフォーム
次は、2重に窓が付くのが面倒、でも壁を壊したて行う工事期間が長いサッシ交換もいや!という人の場合は既存のサッシ枠を残し、その上に新しいサッシ枠をかぶせるカバー工法という工法で1日2,3か所のリフォームが可能です。
サッシは、YKKap 樹脂サッシ APW 複層Low-Eガラス 2枚引き違いタイプを使用します。
数量 | 窓の材料費 | 小計 | 施工費 | 小計 | 補助金額 | 小計 | |
掃き出し 窓大 | 3 | 231,000 × 3 | 693,000 | 32,000 × 3 | 96,000 | 102,000× 3 | 306,000 |
腰窓 窓小 | 2 | 135800 × 2 | 271,600 | 28,000 × 2 | 56,000 | 51,000 × 2 | 102,000 |
既存サッシ処分費 | 15,000 | ||||||
計 | 964,600 | 167,000 | 408,000 |
窓リフォーム合計額 | 1,131,600 |
消費税 | 113,160 |
合計 | 1,244,760 |
補助額計 | -408,000 |
ご負担額計 | 836,760 |
カバー工法の補助率は約33%、3割以上を補助金で補うことができます。
2重の窓を開け閉めをする手間が気にならないようであれば、内窓を取り付けた方が安く済みます。もとの窓枠を取り外すことなく、上から新しい枠を被せて新しい窓を取り付けるカバー工法のメリットは、窓の開け締めは一度で済み、高断熱窓になることです。
カバー工法のデメリットは、既存のサッシ枠を外さずに上に被せる形になるため、窓枠が部分が太くなり、窓が小さくなってしまう点です。
掃き出し窓は段差ができるため、つまづきやすくなる等デメリットもあるので、出入りが多い場所の掃き出し窓は段差の大きさを確認して検討することが大切です。
腰窓は高さが1メートル以上でないと、窓中の大きさの補助金をもらうことができません。既成サイズ(高さ90cm)以下の窓は、窓小の補助金をもらうことができます。
窓の価格や施工費は、窓の大きさや形状、お住まいにより異なります。また、2重窓(内窓)を設置する場合、窓枠の奥行が小さい場合には窓枠アタッチメントが別途必要となります。
さらに、窓の形状が引き違いではない場合や、特殊な窓の場合にも値段が変わるため、それに伴い補助金の金額も変わります。