安眠に必要な静かさ・快適な室温・安心、同時に実現できるアイテムとは・・・
快適な眠りには、いろいろな要素が必要ですが、まずは環境を整えることが大切です
その環境で安眠に必要な要素は静かさ、室温の快適さ、安心、この3つが最低限必要だと思います
解決方法は一般的に知られていることが多いのですが、やったことがないので「本当かな」「めんどうなのでは?」と思われている方が多いです
しかし、実際に対策を行ってみると「早くやっておけばよかった」との感想が大多数で、結局使用している全室を対策する方もいらっしゃるほどのアイテムです
寝室で静かさ、室温の快適さ、安心、この3つを得るための要因をひとつずつ紐解けば対策は見えてきます
安眠できる理由、そして得られるメリットとは?
①静かさ
音は空気が振動して伝わります
外部の音の発生源から遮蔽する物が多いほど振動が伝わりにくいので、音が届きにくくなります
寝室の周りには、床、壁、天井、ドア、窓があります
外部の音の発生源から室内までの遮蔽物をひとつずつ見ていきましょう
床
外部→基礎(2階の場合は壁)→床下→断熱材→床板→室内
天井
外部→屋根(1階の場合は壁)→天井裏→断熱材→天井板→室内
壁
外部→外壁→壁中→断熱材→内壁→室内
ドア
廊下から廊下の床、天井、天井となるので上記それぞれの伝わり方と同じ
窓
外部→ガラス→室内
このように見れば遮蔽物が多い順は
1 ドア
2 床、天井
3 壁
4 窓
となります
窓が一番外部の音が入りやすい箇所、室内ドアが外部の音が一番伝わりにくい箇所だとわかります
②室温の快適さ
室温の快適さは、真夏の暑さや冬の寒さがどれだけ寝室に入ってこない環境にあるかで変わります
言い換えれば、お住まいの断熱の度合い、性能により変わります
断熱性能の低いお住まいでは、冬はエアコン等の空調設備の稼働で室温は温まりますが、上部の頭の付近は温まり、足元は寒くなり、夏は足元だけ冷えて天井付近は温度が高い室温の状況になりやすいです
冬たくさん着込むと暖かいように、外気温度は、音と同様に遮蔽物が多いほど外部の温度が室内に伝わりにくいです
しかし、お住まいの場合は、真夏の直射日光が当たる屋根は外壁より高温になり、真冬の日光が全く当たらない床下が外壁よりも低温になります
それでも窓は、遮蔽物がガラスだけなので、外気温が最も伝わりやすくなります
窓は遮蔽物が少ないのに加え、ガラスのコップに熱湯を入れると持てない程熱くなるというように、ガラスは熱を伝えやすい性質があります
さらに、木よりも金属の方が熱が伝わりやすいので、ガラスの周りのアルミ部分から室内の温度に影響を及ぼします
このように、外気温の影響はお部屋に使われている材料の熱の伝わりやすさにも関係してきます
③安心
空き巣や泥棒のはどこから侵入するでしょうか?
被害のほとんどが窓や勝手口からの侵入です
そして、ガラスを切ってたり割ったりして鍵を開けて窓から侵入します
床・壁・天井から侵入するのは少数です
侵入に時間がかかるお住まいは犯行を避ける傾向にあるようなので、安心を得るには、侵入に時間がかかるようにするか、強固にする必要があります
安眠出来ない寝室は”見えない不眠要素がいっぱい!
これらの要素を見てみると、安眠寝室にとって窓が一番のウイークポイントです
次に床・壁・天井となり、最後に寝室入口のドアとなります
夜中でもお構いなしに大きな音の車が通ります
大雨や風などの自然環境の音もお構いなしに窓から入ってきます
夏、外気温度の影響を受けて、室温を快適にするために、エアコンをフル稼働すると、エアコンの冷たい風が床面を這うように流れるので、夜寝てると寒くて起きて温度を上げます
すると温度だけではなく湿度も上昇し、別の不快感が現れ、目が覚めます
サーキュレーターで下の空気を上に送る方法もありますが、安眠を目的とするのであれば、風と音が発生して快眠を妨げる要因を増やすことになります
冬も窓まわりの室温が外気の影響を受けて冷やされ、コールドドラフトという現象で、冷えた空気が床近くに這うように流れ発生し、隙間風が入ってきているように感じます
泥棒は大きなリスクを負って犯罪を犯すのですから、入りやすい窓を探して侵入します
見えない不眠の秘密は窓に大きな要因があるようです
安眠できる窓の対策
安眠できる寝室にするには窓をなくしてしまうのが一番いいのかもしれませんが、そうすると昼間光が入りませんし、風が通らなくなるので湿気やすくなります
したがって、窓を断熱性、防音性、防犯性の高い物に替えると安眠に対する一番の弱点が緩和されることになります
しかし、窓を替えるとなると2階の場合は足場が必要な場合もありますし、費用もそこそこ掛かります
そこで、安価で手軽な窓の安眠対策法は、今の窓サッシは残しておいて、今あるサッシの部屋内側にもう一重サッシを付ける、二重サッシにすることで解決されます
いわゆる、内窓の設置です
その内窓サッシ選びも重要で、高断熱仕様でないと効果が低いので、高断熱にすることが大切です
高断熱仕様にすると、ガラスが二重ガラス以上なので遮蔽物が多くなることと、サッシ自体がアルミではなく樹脂製なので、温度も伝わりにくいです
また、ガラスに特殊な処置がしてあるので直射日光の影響も受けにくくなっております
高断熱窓になると、冬の窓の結露もほとんどなくなります
防犯面で見ると、窓サッシと合わせると三重のガラスになり、泥棒が浸入するにも時間がかかりますので、侵入が簡単ではなくなります
防音面では、遮蔽物が多くなることと、ガラスとガラスの間に空気層ができ、この空気層も音が伝わりにくくなる要素ですので、遮音も同時に叶えてくれます
内窓設置は補助金がもらえる場合がある
窓を開ける際に手間が1回増える事以外は良いことづくめの内窓設置ですが、さらに高額な補助金がもらえる場合があるので、安眠を求めるならやらない手はないです
地球温暖化対策の一環として、エアコン等の空調設備の稼働を減らし、暖房の使用を減らし二酸化炭素の排出を減らすことを世界中で目指しております
日本は、その対策として住宅の高断熱化、省エネ化を目指しており、その住宅の新築やリフォームに対して補助金をつぎ込んでおります
その制度の中に内窓設置も入っているので、補助金が後で支給されるという仕組みです
2023年から始まった経済産業省の補助事業で「2024年省エネキャンペーン」の中の「窓リノベ事業」です
普通の内窓の場合、約半額の補助金が支給されるので、内窓設置の効果を知っている人がほとんど利用している制度です
補助金は予算上限があり、なくなり次第終了ですので注意が必要です
内窓の設置で快適に眠れる環境を手に入れましょう