流し台解体取り換え工事
事務所の給湯室の流し台の取り換えの
ご依頼をいただきました
流し台の横幅はちょうど1mですが
通常は1mの物を入れ替えます
しかし、同じ1mの物ではだめなのです
なぜなら、以前にこのビルの他の階で
同様に流し台を変えようとしたところ
バラバラに解体しなければ
外れなかったのと
設置するのも壁を2人で引っ張って広げて
それでも壁をこすりながら設置しました
壁紙をかえる計画だったから
良かったのですが、壁も傷だらけです
このように左右に壁がある場合は
同じサイズで取り換えが出来な場合が
あるので注意が必要なのです
精密に測ってみると
流し台が1000mmに対して
壁と壁の一番狭いところがドア枠の
所なのですが
幅がなんと992mmです
8ミリ狭いのです
たかが8mmと思われるかもしれませんが
8mmでも狭かったらそこは通れません
もしかしたら8mmぐらいなら
前回と同様に壁を2人がかりで広げ、
一人は持ち上げて一番広がったところから
入れると入るかもしれませんが
今回条件が異なるのが
壁紙を交換しないことです
こすりながら入れるので
壁紙が敗れる可能性が大です
ではどのようにすればいいのでしょうか?
方法①
壁紙をやはり変える計画にすることと
もしかしたら壁が広がらない可能性があるので
ドア枠を一旦取り外して
設置後再度ドア枠を取り付ける
方法②
流し台を1サイズ小さいものを設置して
隙間は流し台と同じ高さの台を造作する
という2つの方法があります
方法①
良い点
壁紙もきれいになり、きっちり収まること
悪い点
壁紙張替えとドアの一時
取り外し取付、壁の補修費用と余分な
費用が約5万円以上も追加でかかること
方法②
良い点
流し台が小さくなる分本体の値段が少し下がる
袖台の造作分は方法①の方法の半分以下
悪い点
流し台が少し狭くなり、余分な台があり
すっきりしないし無駄なスペースができる
ということから選択することになります
そしてお客様が選んだのが方法②です
まずは、素直に取れてくれないので
古い流し台の扉、底板、背板、側板、シンク
とバラバラにしながら順番に取り外して
いきます
普通に取り外すのと比べると数倍の
手間がかかります
撤去が出来たら仮に設置して見ます
するとやはり約10cmの隙間が出来ます
ここに台を造作していきます
そして、また取り外して
壁と流し台にも台の下地を打ち付けます
そして設置して下地の合板を打ち付けます
その上に在庫品のためサービスで提供しました
キッチンパネルを張ります
取り合い部分とジョイント部分に
コーキングを打てば設置は完了です
後は排水管を接続して、
においが上がらないように防臭キャップを
取り付ければ完成です
リフォームの価格が一概に言えないのは
今回のようなことがあるからです
電話などで大体いくらですか?
とよく聞かれるのですが
私は値段を即答するのを極力避けております
基本価格があって建材の値段があれば
わかるでしょ?
ともよく言われますが
工事費が倍になることも普通にありますし
単純にそれを交換すればいいと
思われていても 下地からやり直したり
配管をやり替える必要もあるからです
また、業者により見解も異なることもあります
他の業者がこれぐらいなのですが
おたくはいくら?
なんて質問もよくありますが
これも
「現地調査してからでないと・・・」
とお返事しております
同じ会社の人でも 1年生と10年目のベテラン
では見解がことなりますし
ましてや違う会社では考え方が異なるので
値段が変わるのはよくあることです
極力安くしたい会社と
少し値段は上がるが、悪い部分は
一緒に補修をする会社もあれば
その部分のところを20年以上は
メンテナンスしなくてもいい
という所まで含んだ見積もりを出す
会社もあります
したがって、リフォームの見積もり比較は
金額だけで判断するのは良くないのはもちろんですが
ご担当者のお話をよく聞いて
どこまでの工事が入っている見積もりかを
確認しなければ
比較検討なんてできないと思いますし
現地調査でどこまで調査してくれているかも
重要な選択基準になると思います
このように業界人の私自身も
見積もりだけ見てどっちが安いかなんて
判断が出来ないのがリフォームですので
現地調査の様子と工事の内容をしっかり
確認して比較しましょう