普通の家なのにいい仕事してます
北兵庫へ旅行に行ったときに
大阪で普通の家ではあまり見かけない
仕事をしている外壁があったので
撮った写真がでてきました
側面だけ板張にしているお住まいは
たくさんあるのですが、これは
鎧(よろい)張りや下見板張りといいます
下から板を張っていくのですが、
上の段を張るときに下の板に少し重ねます
目的は継ぎ目から雨水が
入らないようにするためです
鎧兜(よろいかぶと)に構造が
似ているためこのように呼ばれるようです
この寺社仏閣や純和風の
お住まいでも見かける工法です
そして、この簓子(ささらこ)
という縦の押さえ棒を一般のお住まいでは
ほとんど見かけません
取付の手間が増えるし、
板に合わせて切欠いてあるので
この簓子を造るのにも時間がかかります
高級な外壁仕様です
この美しい簓子下見張り
(ささらこしたみばり)ですが
残念ながら大阪では住宅地は
ほとんどが防火地域か準防火地域に
なるので木製の外壁材はNGだと思います
洋風の鎧張りはラップサイディングといって
ノルウェーが発祥らしいのですが
洋風やアメリカンスタイルの
お住まいでは時々採用されております
洋風では押さえの縦棒を使うことはありません
これですと不燃材料のサイディング材
なのでもちろん大阪でも施工可能です
法規制でうつくしい日本建築の
工法が消えていくのは少し寂しい気がします
カテゴリー: 代表者 湯本のつぶやき